実際に僕がやっていた、イタリアで仕事を探す方法を5つ紹介【料理人の不安解消】

イタリア留学

勤勉で器用な日本人のコックさんは、イタリア国内でも非常に重宝されています。

中には「日本人だから」という理由で採用してもらえるお店もあるほど評価は高いです。

僕も過去2年間イタリア各地で働き、多くの素晴らしい経験を積むことができました。

見たことの無い食材たち、現地でしか知り得ない郷土料理、感動するほどのロケーション…

「将来、イタリアで働いて経験を積みたい!!」
と日々頑張っている若い料理人の方へ向けて、僕が実際にしていた仕事を見つける方法を5つご紹介したいと思います!

これから先、イタリア留学を考えているかたへの参考になれば嬉しいです。

①学校の求人

語学学校に入学した場合、一番初めに仕事を見つけるチャンスはこれ。

学校内の掲示板に求人情報が出ていることがよくあります!

内容はさまざまで、僕がフィレンツェの語学学校にいた頃だと

  • 学校近辺にあるトラットリア
  • 市内にある和食店のスタッフ
  • 卒業生が働く他州のリストランテ など

タイミングにもよりますが、郷土料理のお店から星付きのリストランテまで様々です。

また、現地の料理学校へのインターンシップを利用して留学する人もいることでしょう。

ピエモンテ州のイチフ(ICIF)やトスカーナ州のルッカ・イタリア料理学院などイタリア各地に様々な学校があります。

この場合、各料理学校が提携しているレストランを紹介してくれて自分の希望に合った研修先を選ぶ形になるようです。

ちなみに語学学校よりも料理学校のほうが留学費用が高くなります。
研修生扱いになると、給料も相場よりも安くなる傾向のようです。

料理学校へ入学するのは、料理人としての経験が少なくお金に余裕がある人向けの留学方法かもしれませんね。。

②SNS上の求人

イタリアでは多くの人がFacebookを利用しています。(今はInstagramも多いかも)

現地では日本の料理人や、イタリア人シェフ達と出会う機会が多々あるはず。

知り合った人達とはSNSで繋がっておきましょう。

働いている人がお店を変える場合、自分の後に働いてくれる料理人をSNS上で探すことが多いです。

また、レストランがFacebook上で求人情報を出している場合もあるので、気に入ったお店はチェックしておくことをおすすめします。

③知人の紹介

イタリア人は本当に人の繋がりを大切にします。

僕が北イタリアで働いていた際
「自分はイタリアの色々な料理を見てみたい。だから次は南イタリアで働きたいんだよね~」
とそのお店のオーナーによく話をしていました。

そうしたらなんとオーナーの知り合いを通じて、南イタリアのとある有名シェフのお店を紹介してくれたのです。

自分ひとりでは苦労していた就職活動も、紹介という手段を使えばなんなくクリアできてしまうことを実感しました。

人脈というかコネ社会なのはイタリアあるあるです。

④掲示板サイト

イタリア在住者による掲示板サイトでは様々な情報交換がなされています。

僕はイタリア掲示板ABBICCIを利用していました。

意図せず有益な情報があったりするので、眺めているだけでも面白いです。

求人情報以外にも、日常生活で困ったことがあれば相談することもできるのが良いですね。

  • 〇〇市内で住居を探したい!
  • 自転車が欲しいので誰か譲って欲しい!
  • サッカーの試合のチケットの買い方を知りたい&一緒に行って欲しい
  • シチリアから〇〇島への移動手段がわからない

役に立つ情報が沢山あるので、参考にしてみてください。

⑤直談判

お店に直接食事に行き、働けるかどうかを直接交渉する方法です。

シェフやオーナーと会話して交渉するほか、イタリア語で履歴書を書いたり手紙を渡したりして交渉する人もいます。
(ちなみに僕は書いたことありません)

僕がお店探しをする際はレストランのガイドブックを利用していましたので、代表的な3冊を紹介しておきます。

ミシュランガイド(La Guida Michelin)

言わずもがな世界的に有名なグルメガイドブック。

ミシュランガイドは高級レストランを中心に評価しており、3つ星が最高評価です。

星付きレストランで働きたい料理人には必須のグルメガイドですね。

ガンベロ・ロッソ(GAMBERO ROSSO:Ristoranti d’Italia)

イタリア国内各地のレストラン情報を網羅的にカバーするグルメガイド。

高級レストランからカジュアルなレストランまで、様々な価格帯のレストランが紹介されています。

同じくイタリア国内のワインガイドであるVini d’ItaliaやワイナリーのガイドブックであるCantine d’Italiaもワイン好きなら要チェック。

Osterie d’Italia

イタリアのスローフード協会が発行するグルメガイドです。

地域ごとの伝統的な食材・郷土料理を提供しているレストランを掲載。

紹介されているのはオステリアやトラットリアが中心で、その土地ごとの郷土料理を学ぶのにも重宝します。

現地の本屋さんで購入できるので、イタリア郷土料理が好きな料理人ならばぜひ手に入れておきたい一冊!

お店を決める前に

よっぽどお金に困っていてすぐ働かなきゃ…という緊急事態でもない限り、興味のあるお店には一度食事に行きましょう。

自分が好きな味、学びたい料理だと思えるお店で働くのが最重要です!

「自分は料理人で働くお店を探している」と伝えれば色々サービスしてくれることも!

あとは日本と違って給料の交渉は事前にしておくべき。

もちろん能力にもよりますが、「ここでは何ユーロもらえますか?自分は月に○○ユーロ欲しい」と主張しなければ、知らずに安い給料で働かされる場合も。。

特に南イタリアやシチリアに行く場合は要確認です。(そもそもの相場が安いため)

星付きのリストランテでも、研修生扱いで全然給料がもらえない…なんてトラブルにならないように事前に確認しておきましょう。

まとめ

今回はイタリア留学をした際に現地で仕事を見つける方法をご紹介しました。

国柄、人との繋がりが助けてくれることが本当に多い国です!

皆さんがより充実したイタリア生活を送れるように願っています!

In bocca al lupo!!

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