何も知らない僕がどうやってイタリアで料理修行することができたのか?【 ゼロからの留学体験】

イタリア留学

この記事は 「海外で(イタリア)働く事に興味があるけれど、漠然とした不安を感じている」 若い料理人のみなさんへ向けて書いています。 僕の経験を参考に、少しでも不安が軽くなり前へ進む手助けになれば幸いです。

【僕がイタリアに渡った経緯】

僕は2016年から約2年間に渡りイタリアで料理修行を経験してきました。

イタリアに渡る前の自分は当時30歳。
日本のイタリア料理店で計5年ほど働いていたのですが、ある日ふと思いました

イタリア料理を作っているけれど本場イタリアの事を何も知らないな…

このまま料理を続けて良いんだろうか…

ありきたりですが「一度きりの人生だし知らない世界を見てみたい」

探究心が強い料理人であれば誰もが通る道(かな?)

しかし当時は海外旅行も行ったことがなく、周囲にイタリア修行した知り合いもいません。

どうしたらイタリアで働けるんだろう?

コネも知識も無く何から手をつけたらいいのやらわからない全くのゼロからのスタート。

不安だらけの中、手探りでイタリア修行の道を模索していくのでした。

【不安①】仕事に辿り着くまでの流れがわからない

調べていくうちにわかった大体の流れ

まずは学校に入学 ⇒ 仕事探し

え?働きたいのに学校に行かなきゃだめなの?

最初は不思議に思いました…直接イタリアへ行って仕事を探せると思っていたので^^;

イタリアに渡ったところで観光ビザだと90日間しか滞在できないという事実。しかも就労は違法なのだという事も知らなかったんですね。早まって強制送還にならなくて良かった笑

1年単位で滞在するには『滞在許可証』なるアイテムが必要なのだけど、これを取得するのには「学校に通うから」という理由が必要な訳です。なるほど~

なお普通は学生ビザで行く方法しかありません。後に就労ビザに切替えられるかもしれませんがそれは運や実力次第。

【不安②】何から行動したら良いかわからない

やるべきは「イタリアの学校に行く」それはわかりました。が

具体的に何から始めれば…

学校選び ⇒ 留学エージェントに行く

学校を探すには留学エージェントに無料相談ができます。というか相談せずに学校を決めるのは危険。

なぜなら、人によって自分に合う学校が違うからです。

自分に合った学校を、経験や働き方の要望を考慮した上で相談できる

学校が決まったらやるべき手続きをサポート・代行してもらう

これらを無料で受けられるので興味があれば早めに足を運んでみるのがオススメ

僕が実際に利用したエージェントはこちら

【イタリア留学専門】アドマーニ | 出発前から帰国後の就職まで全力サポートします
【LINE/Skype相談可】イタリア留学無料相談・手続き代行。イタリアのプロフェッショナルである経験豊富なスタッフが親身になってあなたの夢を具体化するサポートを致します。留学出発前のイタリア語レッスンや、留学後の就職サポートも可能。ビザ・滞在許可証・留学保険などのイタリア留学情報や、イタリア生活情報、留学体験談、現地...

僕はネットで気になる料理学校を見つけたのですが、話を聞くとイメージと異なる部分や予算の問題があった為に予定変更。
別の語学学校に入学を決めたのですが、結果的にとても納得できる選択ができたと思います。

学校さえ決まればやるべき事は決まる

学校が決まるともれなく入学の手続き、保険の加入、パスポートの取得、ビザの申請その他もろもろ…面倒な手続きが盛りだくさんです。詳しくは割愛。

無料を良いことに(笑)何から何までサポートしていただきました。

イタリアに渡ってからもフォローしてもらえて心強かったですし、結果的にこのエージェントさん繋がりがきっかけで初めの仕事を見つけることができたので本当に感謝しています。

アドマーニさん以外にもエージェントは数社ありますので、一度話をしてみた上で信頼できそうな担当者様にお願いしてみましょう。

実際の準備期間<4ヶ月程>

僕が初めてエージェントに相談したのが2015年9月末ごろ
日本を出発したのが2016年1月末なので実質4ヶ月ほどで準備できました。

ただし手続きが長引く場合もあるようなので場合によって多少変化はあるかもしれません。

僕は初めての海外だったので、ビザの手続意外にも以下のような準備も行いました。

・パスポートの発行

・キャリーバッグや旅行用品一式の購入

・国際銀行の開設

・クレジットカード作成 ⇒ 海外キャッシング機能が便利!多用しました!

ちなみに飛行機のチケットも早めにとったほうが安く買えるので早めに計画しましょう

必要な予算

学費、渡航費、保険料、生活費、etc…普通に見積もると大体150万円前後はかかります。

ビザ申請の際には銀行の残高を提出しなければいけないのがネックでした(確か120万円程?以上)

留学したあとの生活費も確保してます!

っていう証明が必要

実を言うと僕の場合、はっきり言って全然足りてなかったw

一時的に借りたお金で残高を記帳し、ビザ申請をどうにかやり過ごしたのですが…汗
当然出発前に返済をしたら軍資金はかなり少ない事に。どうにか留学には辿り着けましたが、金銭的に不安だったので計画的に予算を確保しておきましょう。。

【不安③】仕事を探すのは大変?

Facebookで見つけた求人から抜粋。給料等も明記されている

イタリアに渡ってからは2ヶ月ほどで無事仕事に就くことができました
仕事を見つけたら学校に休学届を出して仕事先の街に引っ越しです。
当初思っていたより仕事を見つけること自体は難しくはないという印象です。

これらの方法で情報を得ることができます。

・学校に来る求人

・直接気に入った店に交渉

・FacebookなどのSNS経由

・イタリア関連の掲示板(Abbicci等)

・知り合いの繋がりによる紹介

想像以上にイタリア全土で多くの日本人が働いていて驚きでしたね。

学校や食べ歩いた先のレストランで知り合うであろう日本人仲間との繋がりを大切にしておくと、後々も仕事を見つけやすくなります。

また、給料の相場は北と南で大きく変わってきます。

僕の場合は

1軒目:ピエモンテ州のレストランで月€1000+チップ(約15万円程)

2軒目:プーリア州のレストランで月€450(約6万円程)でした

ちなみにどちらも部屋付きで生活費には困りませんでしたが…€450ではお金は貯まりません!

【不安④】言葉の壁

仕事以前にとにかくコミュニケーションが取れるかどうかが不安ですよね。

安心して下さい。

最初の数ヶ月は皆同じように全く話せないです

日本多少は語学を勉強してから留学しましたが、授業ではイタリア語がなかなか聞き取れなくて日常会話が全然できませんでした。(でも文法を覚えておくと授業にはどうにかついていける)

しかも学校には日本人の学生も多く、授業以外は日本語で会話していたのでイタリア語は全く上達しないありさま。。そんな状態で仕事が見つかり働くことに^^;

ただ、仕事をするぶんには流暢に喋れなくたって問題なく働けちゃったりします。もちろん細かいニュアンスはわからないので勉強は必要ですけど。

なんとかなった理由

 ・調理場の仕事内容は日本と同じ

 ・仕事中に使うのは同じ言葉ばかりなので、勝手に耳が覚える

 ・日本人好きが多い。頑張って伝えれば理解してくれようとするし助けてくれる
 (もちろん人によって違いますが…)

こちらが話せなくてもなんとかコミュニケーションを取ろうとしてくれるのがイタリア人のいいところ。

多少の個人差がありますが、「全然しゃべれなかったから仕事が見つからなかった」という人は一人もいませんのでご心配なく。

【アドバイス】海外に行くためにできる準備

多少なりともお金をためておく

なにはともあれお金は大事。
軍資金があれば食べ歩きに使えたり、生活費に余裕があれば学校に通いながら妥協無く仕事選びができます。
僕は無料でダウンロードできる家計簿アプリを活用して貯蓄のモチベーション維持に役立てていました。

言葉を勉強しておく

 最低限の文法と食材の名前くらい覚えておけば全然違います。
 エージェントでもイタリア語レッスンを受けられるのでオススメです(有料)

【まとめ】イタリアで料理修行したい…留学前の4つの不安を軽くする

ざっくりと僕の経験談を交えてみました。

ちなみに日本が恋しくなるとかは無かったです。むしろイタリアで暮らせているというのが本当に嬉しくて毎日浮かれていました(個人差はあります)和食は食べたくなる

海外で働くにしろ、日本である程度経験をつんでいれば技術的には問題なく働けるでしょう。

この記事を読んでイタリアで働く事に興味をもっていただけたら嬉しいです。

コメント

  1. 高須賀佑人 より:

    初めまして。

    これからイタリアに料理修行に行こうとしてて、何をしたら良いのか調べているとこのブログに出会えました。

    有益な情報ありがとうございます!

    一つ質問なのですが、語学ビザでの料理修行はやはり週20時間以内しかできないのでしょうか?

    お手隙の時に返信頂けたら幸いです。

  2. BACU より:

    高須賀佑人さん
    コメントありがとうございます!

    結論から言うと、語学ビザでも朝から晩まで働いている人はめちゃくちゃ沢山います!
    そのあたりはグレーゾーンというか、お店側もそのような雇用形態を容認しているような状況ですね。。
    ある意味イタリアらしいです(苦笑

    ただし注意点としては、コロナなどの影響で以前と環境が変わっている可能性はあるかもしれません!
    そのあたりは留学エージェントを通じて、現地のスタッフや留学生から「イタリアは今どのような現状なのか?」を確認するのが良いのではないでしょうか。

    僕も留学前は不安ばかりでしたが、いざ行ってみると意外と上手くいくことも多かったです!
    高須賀佑人さんのイタリア料理修行が実現するように願っています!

    • 高須賀佑人 より:

      返信遅れましてすいません(^_^;)

      そうなんですね!
      ありがとうございます!

      現状の聞き込み行って行こうと思います!

      貴重なアドバイスありがとうございます!

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